チヌを前打ちで釣る実践の紹介
<更新履歴>
2021.9.17
8. ■最後にを更新
2021.1.9
=== 目次(タップでジャンプ) ===
3.1.3.2. ■河川全体の形状から釣れそうなポイント探す
3.1.5.4. ■サイトフィッシングには難しいフィッシュウィンドウ護岸構造
5.1.4. ■水深が1m程度までは護岸から砂地の海底を狙うストーリー
5.1.5. ■水深が1m以上になると石畳の駆け上がりを狙うストーリー
5.2.3. ■水深が1m程度までは護岸から砂地の海底を狙う
5.2.4. ■水深が1m以上になると石畳の駆け上がりを狙う
本書は、河川でチヌの前打ちをする方法として「サイトフィッシングによるチヌ前打ち釣法」で紹介した科学的観点、プロセス観点、餌観点、データ分析観点、経験的観点の技術やノウハウを活用して、短時間に効率よく最高の釣果がいつも安定して出せるよう自分が思い描いた戦略ストーリーに落とし込んで釣行した実例を紹介します。
また、実際の釣り場では釣り始めから終了までの全体の行動の中で、直面する課題に対して最適な対処ができるプロセスコントロールを実践する方法についても紹介します。
実際に釣行した記録から高釣果で安定化させるためのノウハウも随所に書いていますので参考にして頂ければ嬉しいです。
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実際に釣行した実例を元に高釣果で安定化させるための戦略ストーリーの組み立て方を紹介しています。全国に同じような河川や護岸形状があると思いますので、そこで前打ちを行う場合の参考にして頂ければ幸いです。
始めて釣行する河川の釣るポイントは、他の人が書かれている釣り情報には河川での前打ちに関する情報が少ないため、基本的に衛星写真、ストリートビュー、季節、水深の4項目だけで釣行先を決めています。
理由は、前打ちで釣るチヌのポイントは水深20~150cm程度の場所がメインとなるため、一般的な釣り方とは違うため、参考になり難いです。
なお、瀬戸内海の大抵の河川の汽水域には、チヌが居る前提で考えています。
始めて釣行した河川として、岡山市の旭川を実例に、戦略ストーリーの組み立て方を紹介します。
岡山市の旭川は、以前から気になっていた河川ですが、衛星写真を見る限りでは、車横付けできる釣り場の長さは、約700mと短い場所が1カ所だけなので、前打ちの間隔を4m程度にしても、2時間あれば往復釣り歩ける距離です。また、万が一チヌの魚影が見えなければ次にどこに行くか悩ましいので、今まで釣行は避けていましたが、一度は行ってみようと2020年6月24日に釣行しました。
また、万が一チヌが居なければ、別の河川への釣行することも想定内に入れておきます。
始めて釣行する河川における戦略ストーリーの組み立て方を紹介します。
●初めて河川への釣行可否を決める前提条件
・雨がしばらく降っていない河川を選択します。
・釣行日はチヌの魚影が確認しやすい晴れた日に行きます。
・チヌの魚影が見える海水温が高い時期に釣行します。
●釣行前に調査する事
・釣る河川の河口から上流の潮止堰までの河川全体の形状を確認します。
・衛星写真とストリートビューを併用して河川の護岸形状から釣れそうな場所を確認します。
・釣れそうな場所に駐車場があるかストリートビューで確認します。
●現地で釣る前に行う事
・チヌの魚影の有無を確認します。
・護岸に付いているカキなどからチヌの痕跡を調べます。
・河川の護岸形状などを写真撮影します。
●実際に釣る
・目印となりそうなポイントの護岸の水位が分かる写真撮影し、帰宅後にタイドグラフとの相関を記録します。
・潮が引いて海底が見えるようになって護岸形状や海底状況の様子を写真に記録します。また、チヌが見えるようであれば、群れているポイントとその時の潮位とチヌの行動を記録します。
・チヌが釣れたらその場で、チヌの長さを測定し写真撮影します。
●帰宅してデータ整理
・釣行時のデータをExcelに記録します。
天気、水温(海底・水面)、風、濁り、釣果結果、釣行メモ(反省等)
・護岸の水深とタイドグラフの潮位の関係を記録します。
カニ餌が取れるポイントの潮位、釣果が期待できるポイントの潮位
始めて釣行する河川のスケジュールは、自身が考える前提条件を満たすことが出来なければ、よほどの事が無ければ釣行しません。
渡船で行く磯や沖一文字などは予約が必要な場合があり、なかなか自分の都合に合わせてドタキャンは難しいですが、河川の汽水域でのチヌ釣りの良い点は、自身の足で行きますので、天候などの状況に合わせて、条件が揃う最適な日に釣行することができます。
条件が揃わなければ、何度も釣行して河川の形状が分かって、更にチヌの居場所を把握できてる河川に行きます。濁り等でチヌが見えなくても、ブラインドフィッシングで高釣果が期待できます。
大雨や、長雨等で、河川が濁っている可能性がある場合は釣行しません。洪水のゆな大雨でない限り、3日以上は雨が降らない日に釣行するようにしています。
理由は、始めて行く河川で重要視しているのがチヌの魚影を見る事です。チヌが見えなければ、チヌが河川に入り込んで無い可能性もあり、チヌが居ない河川でいくら釣っても釣果は期待できません。
チヌの魚影が見え易い晴れた日に釣行します。
晴れて濁りが無い日は、チヌからも釣り人は見え易く、護岸構造によっては、フィッシュウィンドウや臨界角を駆使してもチヌに逃げられて釣りにならない場合もありますが、初めて釣行する河川は、釣る事よりチヌの有無と魚影の濃さと海底の護岸形状を確認することを重視して釣り歩きます。
もし、チヌの魚影が濃いがサイトフィッシングが難しい河川であれば、雨が降って濁った日に、チヌが寄っていた場所に釣行すれば、ブラインドフィッシングですが、入れ食いになる場所の可能性もありますので、はじめて釣行する河川は、釣果を上げるより現場をしっかり観察することに重点を置きます。
海水温が低いとチヌが深場に移動したり、海に帰ったりして魚影を確認することが難しい場合が有ります。海底の水温が春から初夏にかけては、18度以上、秋から冬にかけては、14度以上の時期に釣行するようにしています。瀬戸内海では6月初旬から12月中旬になります。
釣行前に、現地で予想外の事態になってバタバタすることが無いように事前調査を行います。
事前調査するポイントは、次の4点から釣行する場所を決めます。
①釣行する釣り場所にチヌが居るか確認する方法
②河川全体の形状から釣れそうなポイントを複数ピックアップ
③釣るポイントに駐車場の有無を確認
④釣行するポイントを決める
⑤選定したポイントに入る順番と時間をザックリ決める
始めて釣行する河川にチヌが生息しているか調べる方法として、釣り情報紙やWebページから調べる事ができれば便利でしょうが、河川の汽水域でチヌの生息場所は無数にあり全ては公開されていません。その中でも浅場でチヌが釣れる情報は殆ど公開されてなく、知る人ぞ知る穴場の釣り場となっている場合が多いようです。
私の調査方法ですが、google mapとストリービューでチヌが生息しているか調べることが出来る場合があります。
チヌの生息有無と釣り場を確認する手順を具体例で紹介します。
<事例1>
1)google mapを開く
パソコンでgoogle mapを開きます。スマホでも調査可能ですが、ストリートビューと衛星写真の表示切替が簡単なのでパソコンがお勧めです。
2)釣り場所を探す
google mapの衛星写真で護岸構造などから釣れそうな場所を探します。
3)ストリービューをON
釣れそうな場所か確認するためにgoogle mapの右下のストリートビューボタンをONします。
4)チヌの生息を確認
ストリートビューで護岸構造や干潟状態の詳細を確認します。下記の写真では干潟に多くの穴が開いています。この穴はチヌが掘った可能性が有り釣行する価値はありそうと判断します。
また、干潟は粘土質のようで濁りが発生してチヌが見え難いと思いますので、ブラインドフィッシングになる可能性があります。
5)チヌが釣れそうな場所探し
護岸の色からして満潮時に石畳は水没しそうですから、水温が高い時期であれば潮位が石畳が水没する直前から10cm程度水没するまで、長靴で石畳の上から石畳の駆け上がりや、水門周辺で釣れそうに思います。満潮になると護岸際にチヌが付いている可能性がありますので、ヘチ釣りで釣れる可能性があります。
竿を出せそうな場所探しは優先順位を付けて潮位との関係を見ながら順番に釣り歩きます。定番の突堤や漁港など、釣り人が集まりそうな場所に釣行する優先順位は下げています。理由は、多くの釣り人が入っている可能性があり、用心深いチヌにプレッシャーが掛けられて釣り難くなっている可能性があるためです。
釣れそうな場所が見つかれば、ストリートビューで駐車できる場所を探します。
6)まとめ
この周辺で釣るとしたら下記の衛星写真のようになります。
但し、この場所には釣行した事はありませんで、実際に釣れるかは分かりません。
<事例2>
1)google mapで釣れそうな場所を開く
ストリートビューONで船で撮影したストリートビューが有るので、この画像から護岸に付着しているカキの状態を確認します。
2)チヌの生息を確認
ストリートビューで護岸を確認するとカキを食われて複数白くなっている場所がありますので、チヌが生息している可能性があります。
ただ、白いカキの数が少ないのでチヌの魚影が濃いかは分かりません。
3)釣れそうな場所探し
チヌが生息している場所で、釣り人が入りそうな定番の場所以外で、駐車できて竿を出せそうな場所を、google mapとストリートビューを使って探します。
衛星写真から河川の河口から潮止堰までの全容を確認します。
旭川は、河口から潮止まで全長約10Kmもあり、事細かく確認するには多くの時間を費やしますので、確認するポイントは、水温が高い時期に釣行しますので河川の曲がり形状から水深が浅い場所や、ゴロタ石や石畳が干満で、見え隠れしそうな場所を重点に探します。
調査方法は、衛星写真で上面から探し、釣れそうな護岸形状であれば、ストリートビューによる側面の2つの視点から確認します。ストリートビューで側面が困難な場所の場合は、他の護岸形状から想定するか、現地で確認するしかないです。
上面と側面の2点を確認する理由は、上面で海底の構造物の種別(石畳・テトラ・ゴロタ石など)と幅の長さを確認し、側面で護岸から水面までの高さを確認します。これによりサイトフィッシングに必要なフィッシュウィンドウや臨界角を立ち位置から確保できるか概ね確認できます。構造物がテトラの場合は安全に釣りができるかなども考慮します。
下図の調査した3カ所を例に紹介ます。他にも気になるポイントが有りまして同様な方法で調査した結果、旭川は河口から潮止まで約10Kmもあるため、釣れそうなポイントが多数あり、チヌの魚影が濃ければ素晴らしい河川だと思います。
①のポイント
整備された護岸に石畳があり、その先にゴロタ石が約10~20mもあります。このような場所は上げ潮や下げ潮で流れが速くなった場合で、ゴロタ場の水深が40cm前後になった頃に釣れそうです。
以上より、フィッシュウィンドウや臨界角も釣る立ち位置から確保できそうなので、釣り場に行くことができて、チヌの魚影を確認できればサイトフィッシングで釣果が期待できそうです。
②のポイント
河川の曲がり具合や、ボート係留場の近くになるので水深がありそうです。石畳の幅は約4mで駆け上がりは急峻なようで、石畳の先の海底にゴロタ場は無く砂地のようです。また干満によって変わりますが、潮位が5分程度で護岸から水面まで概ねの高さが1m位かと思います。潮が引いて石畳に上がれたとしてもサイトフィッシングするには幅が4mは短すぎます。
理由は、サイトフィッシングをするには、チヌが居る水深が1m、水面から護岸までの高さ1m、釣り人の高さを1.7mとした場合に、臨界角を考慮すると、約9m先のチヌであればチヌに気付かれずに釣れる可能性があります。
石畳の幅が狭い場合に斜めに餌打ちすることでフィッシュウィンドウに入らない距離を確保できるかと思いますが、実際に餌打ちをすれば分かりますが難しいです。
以上より、確実に釣るには、満潮前後で石畳の先の急峻な駆け上がりで、見えないチヌ相手の提灯釣りによるブラインドフィッシングになるため釣果は期待できないです。また、干潮前後で潮が引いた時に海底が見えて、チヌが居れば石畳を斜めに竿を振ってチヌとの距離を確保できればサイトフィッシングができるかも知れません。
③のポイント
石畳幅は約2~3mと狭いですが、石畳先の駆け上がりが2m程度の幅でなだらかになっています。また、石畳みの護岸側は7m程度の幅のコンクリートとなっています。
以上より、チヌが居てコンクリートの上に降りることができれば、サイトフィッシングで高釣果が期待できそうです。
<ノウハウ>
護岸の側面を確認する方法は、ストリートビューで橋の上から見るのが分かり易いです。
駐車場できる場所を探します。
車道から河川に自由に新入できる道の確認方法は、googleのストリートビューで確認します。
確認する方法は、先ずストリートビューONにして地図上に水色の線が表示している状態にします。水色は私道ではなく公道ですから侵入できると道と分かります。入れそうな道をストリートビューで表示して河川に車で侵入できるか確認すれば良いです。
<ノウハウ>
googleの衛星写真を表示した状態で、ストリートビューをONにすることで、公道を水色で表示しますので、立ち入れる場所が容易に確認できます。
河川敷に入れる駐車場は結果的に「河川全体の形状から釣れそうなポイント探す」章で紹介した②だけでした。①や③に行くには、折畳自転車を積み込んでおき、釣り場まで移動することになり時間を要するため今回は断念しました。旭川がチヌの魚影が濃い河川と分かった場合に改めて釣行することにします。
複数の場所で釣りができる場合は、護岸形状からチヌが居そうでサイトフィッシングできそうな場所を優先しますが、今回はサイトフィッシングが難しそうな1箇所なので選択しようが有りません。
現地で確認して、万が一チヌの魚影が見えない場合は、他の河川に行くことも想定して釣行します。具体的には、何度か釣行して釣果実績がある吉井川に行くことを考えていました。
始めて釣行する河川は、満潮から干潮まで釣る事にしています。
理由は、満潮時に多くのチヌが河川に入り込んでいますので、チヌの魚影確認が容易です。また、満潮時は水深がありサイトフィッシングは難しいですが、チヌが居ればブラインドフィッシングで何とか釣れると考えています。
また、干潮になると海底が見えて、護岸構造やチヌが付きそうな場所の調査もできます。見えているチヌがサイトフィッシングで釣れると最高と考えています。
実際に釣行した2020年6月24日の時間は、下記のタイドグラフの10:00~15:30です。
釣り場に到着後、いきなり竿を出すことはしないです。
先ずはチヌが居るか確認します。
始めて釣行する河川で行う事は、竿を持たず偏光サングラスで護岸を歩き、チヌの魚影を探すことです。100m程度護岸を歩いてチヌの魚影が確認できず、護岸に付いているカキなどをチヌが食べた痕跡も無ければ、竿を出さず次の河川に移動する場合もあります。
今回は、幸いにも河川を覗き込んだ瞬間に2匹程度のチヌが石畳の駆け上がりに居ましたので、護岸を歩き回ってチヌを探すことはぜす、水温(海底と水面)、透明度を記録し、護岸形状などを写真撮影して状況確認は完了です。
<ノウハウ>
所要10分程普度の調査ですが、この10分を怠って、いきなり竿を出して前打ちを始めるて、もしチヌが居ないことに気付いても竿を出して釣り始めると見切る判断が難しくなり、ロスタイムは10分ではすまないです。
竿を出す前に釣り場の照査することは、短時間に高釣果・安定させるためのプロセスコントロールの一つとなります。
仕掛けは現地の状況に合わせてセッティングします。
事前の調査の通り、石畳の幅は4m程度で、その先が急峻な駆け上がりになっているようなので、タックルは下記のようにしました。
・竿: 4.5-5.3mのズーム
・ハリス: 1m(透明度は50cm程度なので1mで十分)
・針: チヌ2号
・ガン玉: 2B
・餌: カニ
チヌは見えましたが、石畳の幅が約4mと狭く、透明度が50cm程度なので、サイトフィッシングは難しくブラインドフィッシングを行います。初めての釣行なので、石畳の先の掛け上げりの海底の状態を餌打ちして探りながらの釣りになります。
下記の写真のように、釣り場の写真とタイドグラフの潮位を対比することで、チヌが釣り易い潮位を想定できます。
例えば、石畳の上の水深が20cm程度になった頃に、石畳の先の駆け上がりの上の方にチヌが浮いて来る傾向があるので、サイトフィッシングができる可能性があります。また、石畳が水面から出ると、石畳の上から石畳の先が急峻な駆け上がりの際を狙って提灯釣りができる潮位も分かります。
また、カニ餌が採取できる潮位も分かります。
釣り場の水深とタイドグラフの相関が分かると、1つの河川で複数の場所で釣る場合に、干潮で釣り易いポイントや満潮で釣り易いポイントなど、タイドグラフの潮位から高釣果が期待できる場所を順番に回る事も可能になります。
ある程度、潮が引いて海底の状態が見えるようになったら護岸形状を記録します。
下記の写真は、具体的な場所は紹介できませんが、ゴロタ場がある場所があります。このような場所は水深が30~50cm程度になるとサイトフィッシングで釣れる可能が高いことが分かります。
また、下記の写真とタイドグラフの対比も記録することで、ゴロタ場が見えてる場所で、カニ餌を採取することができる潮位も分かります。
チヌが釣れたら写真撮影とサイズを記録します。
撮影することで、帰宅後に釣れた時間と、GPSで場所が分かります。撮影した写真をまとめて地図上のマッピングすることで、どの場所で多く釣れることかを可視化できます。
釣行した場所は、事前調査でサイトフィッシングは難しい護岸構造で、想定していた通りでした。
サイトフィッシングしようにも石畳の幅が約4mと狭く、石畳の駆け上がりが急峻で難しい護岸構造だったため、チヌが見えた時には、内に釣り人が入っているため、チヌも釣り人に気付きことごとく逃げました。しかたなく深場に居る見えないチヌをブラインドフィッシングで5枚釣って往復約1200mを歩きました。
潮が引いてサイトフィッシングができるか気になったので、潮位が下げ7分程度なって2往復目を歩きました。浅場のポイントで潮が引いて10m程度沖のゴロタ場にチヌが付いているのが見えだしてサイトフィッシングすることで、なんとか3枚追加しました。
帰宅後、Excel表に天気、水温(海底・水面)、風、濁り、釣ったチヌの各サイズ、釣行メモ(反省点など)を記録します。
記録したデータは、Excelにピボットテーブル機能を使って多角的に分析を行います。
例えば、下記の様な分析を行います。
・月別の全河川総計/河川別の釣果分析
・水温(海底水温/水面水温/海底と水面の温度差)による釣果の違い
・透明度と水温の関係や、海底水温と天気と釣果など、様々な複数項目を組み合わせた分析
など。
旭川は、チヌの濃い河川です。釣るポイント次第では、濁りが無ければサイトフィッシングで2桁釣りは高い頻度で出来そうです。
今回釣行した場所は駐車場の関係で一カ所ですが、釣れそうなポイントは複数ありましたので、次回の釣行時は自転車を積み込んで、気になる複数の場所で釣行したいと考えています。
2020年6月24日に初めて釣行した旭川の釣果は下記の通りです。
始めて釣行した河川で6時間の釣りで8枚釣れれば良い方でしょう。
釣果 8枚 (サイトで3枚釣りました)
平均 39.9cm
最大 48cm
海底水温 21度
詳細 42.5, 38.0, 37.0, 30.0, 38.5, 48.0, 39.5, 45.5 (cm)
歩いた距離 2400m (往復1200mを2往復)
旭川で始めて釣った42.5cm
護岸構造がサイトフィッシングをやり難い護岸構造と、サイトフィッシングをやり易い護岸構造の違いについて説明します。
<サイトフィッシング困難な護岸構造>
今回釣行した場所は、石畳の駆け上がりが急峻なため、チヌを確認するには駆け上がりを覗き込む必要があり、チヌから見え難い水面を基準にした20度以上の角度から覗き込むため、チヌが見えた時は、チヌも釣り人に気付いて逃げ出します。尾びれ等が見えただけで気付かれなかったとしても、竿を20度以下で領域で振るには難しく、竿を振った瞬間に逃げ出します。
また、竿を振った時にチヌに気付かれなかったとしても、餌を打つポイントが臨界角の内側になるので、チヌが空から降ってきたカニに違和感を感じて逃げ出します。
<サイトフィッシング容易な護岸構造>
石畳の駆け上がりがなだらかで、石畳の幅が8m以上あれば、釣り人がチヌに気付いても、チヌは釣り人に気付き難いフィッシュウィンドウの外側になります。竿振りは、チヌに気付かれないように水面基準に水平角が20度以下になるように行って、餌を落とすポイントは臨界角の外側にすることで、チヌは違和感を感じずに着底したカニを食って、サイトフィッシングで釣れる可能性があります。
2020年7月19日の釣行ですが、数日前の大雨で河川が濁ってることが想定される場合は、サイトフィッシングによる釣りは難しく、見えないチヌ相手に探り釣り(ブラインドフィッシング)になりますので、何度も釣行して護岸構造を把握しており、過去の実績から数釣りが期待できる河川を選択することにします。
以上より、10回以上釣行して河川の護岸構造を把握できている里見川・高梁川を選択しました。
釣行前に過去の記録データとタイドグラフから戦略ストーリーを組み立てます。
釣りの戦略ストーリーの組み立てとして大半の場合は、1つの河川で複数のポイントを釣り歩くことになりますので、護岸形状と潮位(タイドグラフ)から釣るポイントの順番を決めます。
順番を決める根拠は、現地で調査した時の各ポイントの水深と、タイドグラフの潮位を記録することで、釣れる潮位となる石畳やゴロタ場などの構造物の上部から30~50cmになる潮位を計算して、各ポイントの釣れる潮位を割り出して記録します。これにより、潮位により釣るポイントの順番の段取りをザックリ決める事ができます。
①玉島みなと公園
上げ潮で潮位が180cm頃になると、石畳の上部の水深が20~30cmになるのでチヌが石畳に寄って来る。
②高梁川河口の右岸
石畳の幅は約10mあるため、チヌを引き寄せるには石畳の上の水深が1mあれば釣り易くなる。その時の潮位が240cm程度。
③倉敷みなと大橋右岸
下げ潮では、一般的に石畳の駆け上がりの水深が50cm程度まではチヌが付いている可能性が高い。その時の潮位は150cm程度。
よって下げ潮の潮位が150cm程度まではチヌが釣れる可能性がある。
今回の里見川・高梁川は下図の通り、釣行当日のタイドグラフからの釣るポイント順番を①→②→③と決めました。
釣るポイントは3カ所
潮位と護岸形状から釣る順番を決める(タイドグラフ)
●ポイントついて
1段石畳の護岸構造になっています。過去の実績データより、石畳の上部の水深が20~30cmの水深になると、石畳の駆け上がり上部付近にチヌが寄ってきます。また、石畳の上部の水深が30~80cm程度で、チヌが餌を求めて石畳の上部を泳ぎ始めます。
玉島みなと公園の釣れる潮位は、石畳の上部の水深が約20cmになる潮位が約180cmと過去の記録から分かっていますので、6:30頃から釣れだすと予想でき、最初に入るポイントに決めました。
竿は、石畳の幅が約2mと狭いので4.5mの長さを使い、狙うポイントは石畳の駆け上がりの中間から底までになります。
歩く距離は、往復約800mになります。
●ポイントについて
1段石畳の護岸構造になっています。玉島みなと公園と同様に石畳の上部が20cmから狙いたいところですが、石畳の幅が10m程度あるため、チヌを掛けてから浅い石畳の上を引っ張って取り込みことは難しいので、水深1m前後になる満潮前後の9:00から11:00まで釣る事にします。
竿は、石畳の幅が約10mあるため、6.3mの竿で駆け上がりを狙います。もし石畳の上にチヌが見えたら石畳の上でも釣ります。
歩く距離は、往復約1600mになります。
●ポイントについて
河川に降りて、石積みの駆け上がりを釣ります。釣果が期待できる潮位は、満潮から下げ潮になって河川に入った海水が流れ始めてから水深が約50cm程度まで釣れる可能性があります。また、過去の記録から水深約50cmの潮位は約150cmですから13:30頃まで釣る事ができます。
歩く距離は往復約1500mになります。
参考までに、河川の透明度が2m以上でも、フィッシュウィンドウと臨界角の技術で水深30cm以上あれば釣る事は可能です。
釣行前に描いたストーリーを元に現地で実際に釣ります。
ポイントに到着後、釣り場の記録を行います。記録することで次回以降の釣行の釣果に大きく左右してきます。
海底水温は、23度とチヌの活性が高い条件で問題ありません。
透明度は約20cmと低く、サイトフィッシングは難しくブラインドフィッシングすることになります。
石畳の上のおよその水深とタイドグラフの潮位の関係を記録します。
餌は、透明度が低い場合は、基本的には甲羅が100円玉より大きめカニを使います。
釣針は、大きいカニを使うのでチヌ2号を使います。
ガン玉は2Bを使います。
ハリスの長さは、透明度が20cmであれば、ハリスの長さは20cm+30cm(余分)で釣る事は可能ですが、潮位が高くなるにつれて、透明度が高くなると予想されるので、1m以上有れば終日の釣りには問題ないと考えました。
竿は4.5mです。
6:45から釣りを開始しました。
前打ちの間隔は透明度が20cm以下なので、チヌが餌に気付く距離が20cmとした場合は、40cm間隔で餌を打てば網羅できますが、往復800cmの距離を40cmで刻むと時間がかかるので、往路はざっくり約2~3mでスタートして、アタリの様子見ながら間隔を調整します。
もし、アタリが頻繁に有れば2往復します。
カニ餌が着底してから回収するまでは約3~5秒で行います。理由は、海底の海水温が23度なのでチヌの活性は高いと思われますので、チヌがカニを見つけると食い気があれば、直ぐに食ってくる可能性が高いので5秒待てば十分です。また、回収する時間を長くするとカニが岩の間に入り込んで根掛する可能性が増えます。ただ、チヌが見えている場合は、根掛覚悟で着底後15秒位まで待つ場合もあります。
透明度は、約20cmなので海面をガッツリ覗き込んでもチヌは見えないのでフィッシュウィンドウや臨界角は無視して釣る事ができるため、初心者でも釣り易い条件になります。しかし個人的には、チヌが見える場合はサイトフィッシングによる狙い撃ちができるので効率が良く数りが期待できますが、チヌが見えない場合は、チヌが居そうなポイントを狙いますが、実際にチヌが居るのか分からないまま餌打ちになりますので、効率が悪く短時間に数釣りは期待できないです。
釣果は、約2時間の釣りで43.5~45.0cmを4枚でした。悪条件で4枚釣れれば良い方でしょう。
また、釣果の集計に加えませんが27cmと29cmも釣れました。水温が高くなると小チヌの活性も上がって大きめのカニでも食ってきます。
アタリは10回程度ありましが、釣れたのは30cm以下を含めて6枚です。4回は針に乗らなかったですが、カニの潰れ方からして小型のチヌが食ったような感じでした。
海底水温は、22度とチヌの活性が高い条件で問題ありません。
透明度は約20cmと低く、サイトフィッシングは難しくブラインドフィッシングすることになります。
石畳の上のおよその水深とタイドグラフの潮位の関係を記録します。
餌は、透明度が低い場合は、基本的には甲羅が100円玉より大きめカニを使います。
釣針は、大きいカニを使うのでチヌ2号を使います。
ガン玉は2Bを使います。
ハリスの長さは、透明度が20cmであれば、ハリスの長さは20cm+30cm(余分)で釣る事は可能ですが、潮位が高くなるにつれて、透明度が高くなると予想されるので、1m以上有れば終日の釣りには問題ないと考えました。
竿は6.3mです。
9:00から釣りを開始しました。
釣り場の距離は往復1600mですが、休日で釣り人が多くいましたので、人が居ない場所の往復約1200mの釣りとなりました。釣り場は長いので、前打ちの間隔は約5mから初めて、しばらく当りが無いため間隔を約10mに広げました。これにより1200mを1時間弱で探り終えました。
<ノウハウ>
前打ちの間隔を細かく刻む考え方もありますが、チヌが居るのか分からない場合は、間隔を開けてザックリ餌打ちを行うことで、釣り場全体のチヌの濃さを把握できます。もし当りが頻繁にあれば2往復すれば良いのです。チヌが居ない場合は、多くの時間を割いても釣れなければ時間がもったいないです。この考え方が高釣果を得るためのプロセスコントールの1つの手法になります。
<ノウハウ>
濁りでチヌが見えない場合は、竿を振って餌を打って、竿を立てて餌を回収するまでの時間は、水深が約1mの場合で約15秒です。
但し、1回の前打ち時間は、前打ちする間隔の移動時間やトラブル対応は含みません。
短いかと思われるかも知れませんが、この位とスピードで前打ちして歩く距離を稼がないと数は釣れないです。
このポイントの前打ち時間は、水深約1mで、ざっくり下記の計算になります。
項目 | 数値 |
釣り時間 | 約60分 |
釣り場距離 | 約1200m |
前打ち間隔 | 平均8m |
1回の前打ち時間 | 24秒 |
計算式: 24秒 = 60分 / (1200m / 8m)
24秒には、8mの移動時間と餌付け、チヌ取り込み、ハリス切れ等のトラブル対処も平均化されて含みます。
アタリは3回ありまして、何とか45.0cmを1枚釣りましたが、釣ったというより見えないチヌの居食いで、釣ったというより釣れた感が強いです。
<ノウハウ>
悔しいアタリで、スッポ抜けがありました。1m四方位のエイが石畳の上を泳いでるのが見えましたので、チヌは見えませんが、チヌがエイの後方に泳いでいるだろうと判断して餌をエイの尾の横に打つと、直ぐにラインを引き込むアタリがありましたが、残念ながらボロボロになったカニがすっぽ抜けて上がってきました。すかさずチヌが見えないので適当にボロボロの餌打ちしましたがアタリは出なかったです。残念。
チヌが見えて居れば、チヌめがけてボロボロの餌打ちを直ぐに打てば釣れていたと想像します。
海底水温は、22度とチヌの活性が高い条件で問題ありません。
透明度は約20cmと低く、サイトフィッシングは難しくブラインドフィッシングすることになります。
石畳の上のおよその水深とタイドグラフの潮位の関係を記録します。
餌は、透明度が低い場合は、基本的には甲羅が100円玉より大きめカニを使います。
釣針は、大きいカニを使うのでチヌ2号を使います。
ガン玉は2Bを使います。
ハリスの長さは、透明度が20cmであれば、ハリスの長さは20cm+30cm(余分)で釣る事は可能ですが、潮位が高くなるにつれて、透明度が高くなると予想されるので、1m以上有れば終日の釣りには問題ないと考えました。
竿は濁っているので水際まで近づけるので4.5mです。
11:00から釣りを開始しました。
この場所は釣果を期待していました。しかし、見えないチヌ相手に3m間隔で餌打ちしましたが、約100m歩いてアタリは1回だけでしたので、この場所を見切る事にしました。
<ノウハウ>
数釣りができる場所と考えていたストーリーと大きく乖離する場合は、思い切って見切って他のポイントに行くことになりますが、釣り場の当てが無ければどうしようもないです。そこで重要なのが、他のポイントが現時点のタイドグラフの潮位から釣果が期待できるかを記録したデータが重要になり、そのExcelデータをスマホに保存して、現地で適切に判断できるようにしています。
45.0cmを1枚だけです。
当初は、倉敷みなと大橋の右岸で2桁釣って釣り終了を考えていましたが、合計6枚しか釣れてなかったので、急遽上流のゴルフ場の左岸に移動しました。
この場所の護岸形状は下記の写真の通り、1段石畳で場所によっては、石畳の上部が満潮時に水没有無がある護岸構造になっています。写真は釣行当日の写真で透明度が低いことが分かります。
水位も下がっており、石畳の上から石積みの海底から駆け上がりを釣る事になります。透明度が20cm程度なので水深は30cmまでは釣れると思います。
[釣行当日の写真]
[釣るポイント]
餌は、透明度が低い場合は、基本的には甲羅が100円玉より大きめカニを使います。
釣針は、大きいカニを使うのでチヌ2号を使います。
ガン玉は2Bを使います。
ハリスの長さは、透明度が20cmであれば、ハリスの長さは20cm+30cm(余分)で釣る事は可能ですが、潮位が高くなるにつれて、透明度が高くなると予想されるので、1m以上有れば終日の釣りには問題ないと考えました。
竿は濁っているので水際まで近づけるので4.5mです。
上流のゴルフ場の左岸に移動して少し休憩した後、12:10から釣りを開始しました。
この場所は水深があり干潮でも釣れる場所です。実際に釣った時の水深は約30~100cmまででした。
透明度が20cm程度なので、チヌは全く見えず、水際まで近付いて釣りができました。前打ちの間隔は、流れが歩く程度と早かったので、泳ぎの苦手なチヌは石積みの陰で休んでいる可能性があるので、石積みの形状を見ながら休めそうなポイントを中心に丁寧に餌打ちして、前打ちは約3m間隔で行いました。石の陰で食ってくるチヌは大半が居食いで、流れがある場所で釣れるチヌは当りが明確にでます。
<ノウハウ>
チヌを掛けた場合は、極力釣り歩いて来た後方にチヌを誘導することで、まだ前打ちを行っていないところに居るチヌに刺激を与えないようにします。もし前打ちを行っていない場所に掛けたチヌが泳いで行った場合は、刺激を受けたチヌは、針掛りしたチヌと一緒に泳ぎ始める場合があり不思議な事象です。また、掛けたチヌを取り込む直前に一緒に泳いでいたチヌは散っていきます。
結果は500m歩いてアタリが8回有り34.0~43.0cmを4枚釣りました。
上流のゴルフ場の左岸は、まだ、釣り歩ける距離がありましたが、合計10枚の2桁になったので釣りを止めました。
終了時の時刻は13:00で実釣時間は休憩を含めて約6時間です。
実際に歩いた行動履歴です。
①玉島みなと公園
往復800m
②高梁川河口の右岸
往復1200m
③倉敷みなと大橋の右岸
片道100m
④上流のゴルフ場の左岸
片道500m
実釣した時のタイドグラフと釣ったポイントの潮位と時間になります。
下表が実際に釣った釣果記録になります。
釣果: 10枚 (34.0~45cm)
平均サイズ: 42.0cm
釣り時間: 約6時間(休憩時間含む)
釣り歩いた距離: 約2600m
釣りせず移動している距離を含めると3km以上歩いており、おやじ的感覚ですが良い運動になります。
釣果表の写真に写っている玉網の直径は50cmです。
釣ったチヌは全てリリースしたため、10匹まとめた写真はありません。
各ポイントの護岸の実際水深とタイドグラフの潮位の関係を記録しておくと、ポイント毎に釣れる可能性が高い時間を把握できますので、高釣果の可能性を高める戦略の組み立てを的確に行える強力な武器になります。
同様にカニ餌を採取できるタイドグラフの潮位と採取場所の潮位の関係も記録しておくと、餌の採取できるか心配することが無くなり、安心して餌を持たずに釣行もできます。
具体的には、釣れそうな石畳上の水深を記録した時間に対比するタイドグラフの潮位を記録します。
例えば、記録したデータが、石畳上の水深が20cmの時にタイドグラフの潮位が190cmの場合は、石畳の上の水深が50cmが釣れる可能性が高いと分析データから分かっていますので、タイドグラフの潮位が220cmの時間に釣れる可能性が高まる事が分かります。
エイの後ろに付いてチヌが泳いでいる可能性があります。
理由は、エイが食べ残したカキなどのおこぼれを食べるためです。
エイがカキなどを食べだしたら前打ちできる態勢で構えて、エイが泳ぎ始めた瞬間にエイが餌を食っていた場所に餌を打つと活性の高いチヌは餌に食らいつき、向こう合わせで釣れる場合があります。
もし、濁り等でエイしか見えない場合は、泳いでいるエイの後方に餌を打つとチヌが釣れる可能性があります。
6月から7月にサイトフィッシングで2桁釣りが期待できる河川として、少々の雨が降っても濁りが入り難い小瀬川を選択し、2020年7月23日に釣行しました。
小瀬川は7月に釣行した事はありませんが、瀬戸内海の河川全般の過去10年間の釣果実績からして、よほどの悪条件でない限り6月・7月は2桁以上の高釣果が期待できる河川なので、最低でも2桁釣りができると考えました。
釣行前に過去の記録データとタイドグラフから戦略ストーリーを組み立てます。
夜明けに干潮となりますので、餌は現地調達することにしました。ただ、干潮の潮位は5:30で117cmと高く、カニを採取するには潮位が高いく採取場所は限られますが何とかなると考えました。
小瀬川は干潮からの満ち込みでチヌが上流に向かって上ってきますので、餌を採取直後から釣りを始め、納竿は満潮の11時頃を考えています。
戦略ストーリーの概要は下記の通りです。
①カニの採取
②干潮からの満ち込みを狙う
③河川の水深が1m程度までは護岸から砂地の海底を狙う
④石畳の水深が1m以上になると石畳の駆け上がりを狙う
カニが採取できるポイントは紹介しませんが、干潮時に主にイソガニ、ケフサガニの2種類のカニを50匹以上採取します。食いが良いフタバカクガニは、気温が上がる日中に採取しやすいので、釣りしながら採取します。
場所は紹介しませんが、干潟の砂地を見ると釣れるポイントはハッキリわかります。
下記の写真のように、直径10~30cm程度の多くの穴が開いている場所は、貝類・虫類を食べるためにチヌが掘った穴の可能性が高いです。また、チヌの習性からしてお気に入りの場所があるようで、大抵のチヌは同じ場所を求めてきますので、新しい穴であればそのポイントで満ち込みを待って、長靴に水が入らない水深20cmまで釣ります。穴に付いては、新しいか古いかは見れば分かります。
ウェーダーを履けば水深が深くなっても釣りができますが、お手軽な長靴だけでも十分に釣れますので、準備作業対釣果効果を考えて長靴に拘っています。これは対効果を考えたプロセス定義となります。
実際に釣ったポイントは紹介しませんが、河川の水深が長靴(フェルトスパイクブーツ)で入れなくなる水深20cm位からは、護岸の水際から川の中心に向かって約10mまでの範囲の砂地の海底にいるチヌを狙います。ウェーダーを履けば、まだ深い水深まで川の中に入れますが、準備作業が増えるので避けています。水際からでも十分釣れるので準備作業対釣果効果が感じられないので使っていません。
狙い方は、水深が低い間は、フィッシュウィンドウを意識して水平角が20度以下になるように石畳の駆け上がりの下に降りて水際から狙います。
砂地の海底を釣る水深は100cm位まで狙います。水深が150cm程度までは釣るくことは可能ですが、チヌに見切られる確率が増えて釣果が下がってきます。
理由は、経験的観点ですが、水深が深くなるとカニが水面に着水して海底まで沈むまでの時間がかかり、チヌに発見されやすくなります。チヌは水面からカニが沈む現象は無いので警戒すると思われます。但し、水面にボートや浮桟橋などの浮遊物がある場合や、強風が吹いて波しぶきが立っている場合は、警戒は薄らいている気がします。
実際に釣ったポイントは紹介しませんが、石畳の駆け上がりの場所であればどこでも釣れる可能性が高いです。また、過去の実績から特に釣れる特筆の場所は無く、どこでも同じように釣れます。
石畳の駆け上がりが水深20cmあればチヌは、石畳の駆け上がりに寄ってきますので、釣る事は可能ですが、石畳の掛け上げりを狙うと、どうしても根掛は避けられません。前打ちの手返しを多くした方が釣れる枚数も増える可能性が高いですから、石畳の駆け上がりは、砂地で釣れなくなってから狙います。
カニを採取できた場所の水深とタイドグラフの潮位の対比も記録します。
カニの採取は干潮前後の30分程度行い、大小様々な50匹以上確保できました。
食いが良いフタバカクガニは、潮位が上がって気温が高くなる日中に釣りながら採取します。
海底水温は、20.5度でこの時期にしては少し低い気がします。雨の影響かも知れませんが、チヌの活性が高い条件で問題ありません。
干潮から満ち込みで、釣るポイントに潮が上がって来る水深とタイドグラフの潮位の対比を記録します。
餌は、基本的には甲羅サイズが100円玉より大きめカニを使います。理由は、干潮からの満ち込みで上がって来るのはチヌだけではありません。フグも一緒に上がって来るため、小さいカニを使うとフグの一撃で無くなり釣りになりません。また、上ってくるチヌは餌を食べる気満々で活性が高いので大きめのカニを使っても食ってきます。釣針は、大きいカニを使うのでチヌ2号を使います。
ガン玉は2Bを使います。水深は20~30cm以下と浅くノーシンカーでも良さそうですが、カニを着底させた後の、潮の満ち込みの流れでラインが引っ張られて、カニが海底を引きずられると、チヌは違和感を察知して食ってきませんので、カニが流されないようにします。
ハリスの長さは、透明度が150cmですので、ハリスの長さは150cm+30cm(余分)で釣る事は可能ですが、約200cmの長さにしました。潮が高くなるにつれて、透明度が高くなると予想されるので、200cm有れば終日の釣りには問題ないと考えました。
竿は5.4mを選択します。6.3mを使うと広範囲に狙えるメリットがありますが、長竿を使うと取り回しが難しく、どうしても竿を振った時にフィッシュウィンドウに竿先が入って、チヌが逃げる確率が増えます。手返しの速さと、操作の正確さを考えて5.4mを使います。過去の実績から釣果は5.4mが良い結果になっています。
場所は紹介できませんが5:50から釣りを開始しました。
歩いた距離は約100mです。
下記の写真は、チヌが口で砂地を掘って餌を探してると思われるので尾ビレが見えています。
無風で波が無いと、前打ち時で大きなカニ餌を打った時の着水音でチヌが逃げるので着水音を小さくする繊細な竿さばきが必要です。
餌を打つポイントは、着水音が少しあっても気付かれないチヌより1.5m離れた後方に打って、チヌの前方1m位を通過するようにゆっくり竿を引きます。この時に竿やラインがフィッシュウィンドウに入らないよう注意します。チヌがカニの動きに気付くと尾ビレの動きや、チヌが泳いだ時の波紋の変化等で分かります。チヌが気付いた瞬間に餌を必ず止めます。チヌがカニにロックオンした後に餌を動かすと大抵のチヌは危険を察知して逃げます。
カニに気付くと直ぐにとチヌが近付いてきて、ラインにアタリがでます。ラインがスーッと引き込まれるまで待ってから合わせます。
チヌのやり取りは、他のチヌに刺激を与えないように、極力離れた場所に誘導し取り込みます。他のチヌが居る場所でやり取りして取り込むと、チヌは散って釣れなくなるか、散らなくてもカニ餌に警戒して食ってきません。
5:50~6:40間に42.0~44.0cmを3枚釣りました。
風が無い悪条件で3枚釣れれば良い方です。
下記の写真は水深が約30cmで最初に釣れた42.5cmのチヌです。(玉網の直径は50cmです)
下記の写真は、最初に釣れたチヌのリリースは、他のチヌに刺激を与えて散らばると困るので、水たまりに放しておき、潮が上がって自然にリリースする方法をとっていましたが、連続で釣れたため、2匹一緒に撮影しました。
透明度は約150cmで、いつもより透明度は低くいですが、見えチヌを釣るには問題ないです。
タイドグラフの潮位と釣り場ポイントの水深の対比を記録します。
カニ餌のサイズは、チヌの活性が少し下がってきますので、カニの甲羅サイズが100円玉前後を使います。
釣針は、カニのサイズに合わせてチヌ2号を使います。
ガン玉は2Bを使います。水深は20~30cm以下と浅くノーシンカーでも良さそうですが、カニを着底させた後の、潮の満ち引きの流れでラインが引っ張られるのに伴ってカニも引っ張られると、チヌは違和感を察知して食ってきませんので、カニが流されないようにします。
ハリスの長さは、透明度が150cmですので、ハリスの長さは150cm+30cm(余分)で釣る事は可能ですが、約200cmの長さにしました。
竿は5.4mを選択します。
水深が30cm程度までは、石畳の駆け上がりの水際に降りて釣ります。水深が深くなって石畳の上からでも水面基準に水平角が20度以下で釣れそうになると、石畳の上から水深1m程度までは砂地に居るを狙います。
歩いた距離は往復約700mです。
竿は5.4mを使い、餌が届く石畳の水際から川の中央に向かって10m位までの5.4mの竿を届く範囲の砂地に居るチヌに狙いを絞って釣ります。
餌を打つポイントは、臨界角の外側に打ちます。臨界角の内側に餌を打つと逃げる確率が高いです。また、餌を打つポイントは、砂地に居るチヌが単独行動の場合と、複数で群れている場合で変えます。
下記の写真のように水深30cmにチヌが1匹の単独行動の場合は釣り易いです。
餌打ちのポイントは後方2カ所と前方の1カ所あります。
後方に打つ場合は、水深約30cmであれば、臨界角の半径はおよそ水深と同じ30cmになりますので、チヌの目から後方30cmのピンポイントに着水音を小さくして打つ必要があり難易度は高いですが、チヌが餌に気付けは自然に食ってきますので、思ったところに餌打ちできて、カニが着底するまでチヌに気付かれなければ釣れる確率は高いです。カニが着底後は、カニが動くことで、チヌは側線器官で感じるのか数秒後に後ろを向いてカニに気が付き自然に食ってきます。
前方に打つ場合は1.5m以上であれば、どこでも良いので、竿さばきに正確さは不要で難易度は低いです。
1.5m以上先に打って、チヌがカニに気付かなければ、竿を操作してカニをゆっくりチヌに近付けます。このときに竿先とラインがフィッシュウィンドウに入らないように注意が必要です。チヌが気付いた瞬間に餌を止めてカニの自然な動きに任せます。
チヌがカニに気付くと、直ぐに20cm程度まで近寄って観察します。違和感があれば去りますが、違和感を感じなければ食ってきます。
この違和感を軽減するために、釣針の刺し方は重要です。詳しくは「サイトフィッシングによるチヌ前打ち釣法の紹介」の餌観点の章を参照してください。
下記の写真のように6匹も群れているチヌを釣り上げることは難しいです。理由は、監視の目が1匹より増えてるため、全てのチヌに対してフィッシュウィンドウと臨界角を意識する必要があります。1匹でも危険を感じで逃げ出すと他の5匹のチヌも連れて逃げ出します。また、他に近くにもチヌが居た場合は、連鎖で引き連られて逃げて、周辺のチヌが1匹もいなくなる最悪の状態になる場合があります。
狙うチヌは、フィッシュウィンドウを考慮して右下の赤丸のチヌになります。
餌を打つポイントは、群れているチヌから3m以上離して餌を打ちます。チヌに餌を近付ける方法は、全てのチヌに対して、竿がフィッシュウィンドウに入らないようにゆっくり操作します。場合によっては立ち位置をゆっくり移動して竿操作します。大抵のチヌは1~1.5m程度近付けると気付ます。
6:40から8:00まで36.0~42.0cmまで5枚釣りました。
海底が砂地で見えているチヌは、石積みやテトラ・ゴロタ場周りで釣るより、チヌが餌に気付き易く根掛も無く高釣果に繋がると考えています。
石積みの駆け上がりを釣るので根掛があります。根掛を軽減するために下記の2つの方法をとっています。
・カニ餌を小さくして、石などの間に張り込んでも抜きやすくします。
・釣針を1号に落として根掛を軽減させます。ただ、釣針を小さくするとアタリが有ってもすっぽ抜けが増えますので状況見ながら釣針を1号または2号に切り替えます。
竿の長さは、潮位が低い時は水平角20度以下にするために5.4mを使いますが、潮位が上がって、4.5mでも水平角20度以下にできる場合は5.4mから4.5mに縮めます。4.5mに切り返る理由は、竿の長さは極力短い方が正確に餌打ちできるし、竿を持つのが楽になります。但し、チヌを掛けた場合に石畳際を横走りする元気の良いチヌが居ます。この場合は根ズレ防ぐ為に5.4mに伸ばす場合もあります。
石積みで釣る場合は、3パターンに分類できます。
①活性高い時期
石畳の駆け上がりが30~80cmの水深になった時で、チヌが石畳際を干潮時にウロウロしていた甲殻類の餌を求めて泳ぎ回っています。
②活性が低く釣り難い
水深が80cm以上から満潮となって下げの水深が1m程度までは、チヌは石畳の隙間で休んだり、石畳の駆け上がりの石積みに寄り添って休んだりしています。
③活性は低いが釣り易い
下げ潮で水深が浅くなりチヌが見えやすくなると、サイトフィッシングで狙い撃ちできるようになるので活性が低くても餌をチヌの視界に何入れると食って来る可能性が高まります。
今回の石積みは②での釣りとなりました。
チヌの活性が低いので小さ目のカニを使います。なお石畳の駆け上がりにはフグは少なく邪魔されることは少ないです。
サイトフィッシングは難しく、石積みの隙間にそっと餌を落すと居食いするチヌが多いです。ただ、カニを着底させて長い時間待つとカニが隙間に入り込んで根掛するので、着底後5秒程度で餌を回収します。ただ回収する時に一気に餌を回収するのではなく、ゆっくり竿を起こすと、時々チヌがカニを追っかけてくる場合がありますので、カニを回収時もしっかり観察することが重要です。今回の釣行でも、カニを追っかけて来たチヌが1匹いました。そのチヌは残念ながら餌を食うまではいきませんでした。
歩いた距離は往復600mです。
8:45~10:30までで、37.0~47.0を4枚釣りまして、合計12匹となり、最低目標の二桁釣りができました。
★これで帰宅するつもりでしたが、本書作成のために写真撮影がてら釣りを続行することにしました。しかし、雨が降ってきたのでカッパを着ても釣りもできますが、面倒なので雨が止むまで2時間も車中で休憩していました。
カニ餌のサイズは、下げ潮でチヌの活性が少し下がっているように見えるので、カニの甲羅サイズが100円玉弱を使います。
釣針は、カニのサイズに合わせてチヌ2号を使います。
ガン玉は2Bを使います。水深は20~30cm以下と浅くノーシンカーでも良さそうですが、カニを着底させた後の、潮の満ち引きの流れでラインが引っ張られるのに伴ってカニも引っ張られると、チヌは違和感を察知して食ってきませんので、カニが流されないようにします。
ハリスの長さは、透明度が150cmですので、ハリスの長さは150cm+30cm(余分)で釣る事は可能ですが、約200cmの長さにしました。
竿は5.4mを選択します。
実際には水深30~50cmの海底が砂地に居るチヌを水際に立って、水面基準に水平角が20度以下になるようにして竿を操作して餌を打ちます。
歩いた距離は、往復1000mです。
下記の写真が実際に水際に降りて水深40cm程度に居るチヌを掛けた場面です。
余談ですが、
以前に同様にチヌ掛けた写真を撮っていた時に、右手で竿を持って、左手でスマホを持っている時にチヌが急な突っ走りで竿を伸されて、綱引き状態になりハリス切れした事があります。この様な写真を撮る事はお勧めできないです。ヘッドカメラが有れば苦労しないと思うのですが値段が高い…。
13:00~15:00までで、36.0~48.0を4枚釣りまして、合計16匹となりました。
実際に釣った釣果記録になります。
釣果: 16枚 (36.0~48cm)
平均サイズ: 40.6cm
歩いた距離: 約2400m
釣行時間: 5:30~15:00まで(途中休憩しましたが久しぶりの長い釣行となりました)
釣った河川形状は下記の通り
・海底が砂地 12匹
・石畳の駆け上がり 4匹
釣果写真 (玉網の枠の直径は50cm)
②干潮からの満ち込みの砂地を狙う(3枚)
③護岸から水深1m程度までは砂地を狙う(5枚)
④水深が1m以上は石畳の駆け上がりを狙う(4枚)
⑤本書作成のために写真撮影がてら砂地で釣り(4枚)
今回の釣行で、16匹中12匹が砂地の海底にいるチヌをサイトで釣っています。障害物が無い砂地の海底に居るチヌを釣ることは、サイトフィッシングの中でも最も難しいテクニックが必要かと思いますが、個人的に一番好きな釣り方です。
理由は、障害物が何もない場所に泳いでいる賢くて用心深いが、好奇心旺盛なチヌが、餌に気付いて食って、合わせ入れて針掛して釣れるまでの情景を障害物に隠れることなく、全て目の当たりのできるのです。それも釣れる平均サイズは40cm前後です。これほどワクワクする釣りは少ないと思います。
砂地に居るチヌを釣るために必要な技術を下記にまとめます。詳細は「サイトフィッシングによるチヌ前打ち釣法の紹介」のページを参照してください。
・フィッシュウィンドウ(水平角20度以上)の空間に釣り人や竿・ラインを入れない
特に竿先がフィッシュウィンドウに入り易く繊細な竿さばきが必要
20度の数字は私自身が勝手に決めた定義
・臨界角の内側に餌を打たない
・餌を打った時に臨界角の内側にラインが着水しないようにする
但し、ハリスは臨界角の内側に浮いても大丈夫
・ゆっくりとした行動と竿振りは早く行う
但し、真下のチヌを狙う時はゆっくり竿振りする
・着水音は極力小さくする繊細な竿さばき
・カニが着水後は素早く着底させるガン玉の選定
・チヌがカニを発見しやすい誘い方
・チヌに見切られないカニに釣針を刺す方法
・前打ちしてアタリが無く餌回収時の竿を起こすときに、次に狙うポイントのチヌに気付かれないよう歩いて来た方向に竿を斜めにして起こして回収する
下記の写真でボートが係留されていますが、ボート下の水深が30cm程度ですが、チヌが居る可能性があるため餌打ちを行う事です。
実際にボート際に餌打ちすると、直ぐにラインがスーツを引き込まれました。ただ、ロープが有るため、自分が作成した仕掛けを信じで強引に安全な場所へ引きずり出しが、必要な場合もあります。
本来であれば、河川の複数個所を釣り歩きたいところですが、午前中に用事が有り昼から近場の福山市の芦田川の1カ所だけ2時間程度釣る事にします。
釣行日は2020年8月2日になります。
釣れる時間帯は、タイドグラフを見る限り釣りを開始できる潮位は下げ約5分から干潮までの釣りとなるため、一般的なチヌ釣りでは活性が低く厳しい時間帯になると思いますが、前打ちでは、釣れる可能性が高いポイントは下記の2か所考えられます。
①石畳の駆け上がりの陰で休んでいるチヌ
ポイントは、干潮時でも駆け上がりの底は、干潟にならず海水がある場所になります。
休んでいる活性の低いチヌを狙う場合は、提灯釣りで小さ目のカニを使って着水音をさせずにそっと落とし込みます。
②ゴロタ場
ゴロタ場のチヌの一般的な行動は、潮が引き始めて水深が30~40cm水深当りになる場所で、活性の高いチヌは泳ぎ回って餌を探しています。干潮になり流れが止まるとる少し大きめのゴロタ場の陰で休み潮が満ちるのを待っています。潮が満ち始めるとチヌの活性は高くなり、水深20cm程度の場所でも背ビレや尾びれを水面に出しながら餌を求めて泳ぎ回っており、カニをチヌに違和感を与えないように丁寧に餌打ちするとひったくるように一気に食ってきます。
浅場で釣れる条件としては、春から初夏にかけては海底水温が18度以上、秋から初冬にかけては14度以上です。濁りの有無は関係ないですが、透明度が高い場合は、フィッシュウィンドウと臨界角を意識することは必須技術です。今回は②の場所で釣る事にしました。
釣行前に描いたストーリーを元に現地で実釣を行います。
朝から釣行し干潮から満潮過ぎまで釣りできれば、潮位ごとに釣れる可能性が高い複数のポイントを釣り歩けば二桁の釣果は期待できますが、釣る時間が下げ5分からと限られますので、少しでも活性が高いチヌが付いていると思われるゴロタ場の1カ所だけ釣る事にします。
餌は、餌箱を持たず現地でカニを採取しながらの釣りを行いますので手袋は必須です。
場所は紹介しませんが、過去の記録から釣行するゴロタ場は、石の下に沢山のカニがおり、ゴロタ場に付いたカキをチヌが食べたと思われる痕跡が沢山ります。数値は控えさせて頂きますが、ある潮位になると潮が引いてゴロタ場に降りて、カニを採取しながら釣りが可能になります。
歩く距離は往復約400mを考えています。
<ノウハウ>
ゴロタ場に下記の写真のようにチヌがカキを食べたと思われる痕跡があればチヌが釣れる可能性が高いです。広いゴロタ場の場合は、チヌがお気に入りの場所がありますので、透明度が高い時期の満潮前後で、ゴロタ場のどの辺りにチヌが群れているか確認しておくと、濁ってチヌが見えない場合に短期間に効率よく釣果を上げることができるようになります。
海底水温を記録忘れました。過去の記録から恐らく23~24度かと思います。
透明度は水際の波により濁って透明度5cm以下です。さすがに透明度が5cm以下では釣りになりません。透明度は約20cm前後になる水際から約5m沖を釣る事にします。
チヌは全く見えませんのでブラインドフィッシングになります。
ゴロタ場とタイドグラフの潮位の関係を記録します。
餌は、透明度が低い場合は、基本的には甲羅が100円玉より大きめカニを使いますが、下げ潮で干潮前はチヌ活性は全般的に低い(一部活性が高いチヌも居る)ことが予想されるため、カニの甲羅が50円玉程度から使いはじめましたが、フグの猛攻を受けたため大きめの100円玉サイズに変更しました。
釣針は、チヌ2号を使います。
ガン玉は2Bを使います。
ハリスの長さは、透明度が20cmであれば、ハリスの長さは50cmあれば問題ありません。
竿はブラインドフィッシングでチヌが居そうな水際まで近づけるので4.5mを使います。
13:30から釣りを開始しました。
水際は濁りが酷く透明度が5cm以下なので、比較的透明度が高い5m沖のゴロタ場があるポイントを狙います。水深は30cm前後です。
前打ちを行う間隔は3m程度で行い、アタリやゴロタ場の状況で打つ間隔を変更します。
カニ餌は、ゴロタ場の下に居るイソガニ等を釣り状況に合わせて最適なサイズのカニを採取しながら釣りしました。
<ノウハウ>
透明度が20cmであれば、単純に考えれてヌが餌を発見できる距離を20cmとすると、前打ちする間隔を40cm程度にした方がチヌの取りこぼしが少なくなると思われますが、チヌが居る近くの上で竿を振りまわしたり、餌の着水音を立てることを何度も繰り返すと、チヌは違和感を感じて逃げ出す可能性がありますので、個人的には濁っていても餌打ちする最低間隔を3mとしています。もし透明度が高くチヌをサイトフィッシングできる場合は、10m以上間隔を開ける場合もあります。
下記の写真は、黄色枠の辺りの水深30cm程度の場所に餌を打って、ラインをひったくる様なアタリが有り、チヌを引きを楽しんでやり取りをしている写真です。ただ、ゴロタ場に付いているカキにハリスが触れて切れる可能性が高いので、ラインを水面に対して垂直になるとように竿を操作する必要があります。
チヌが水しぶきを上げているのですが分かりますか。
もし、チヌが横走りしたら極力耐えるのですが、どうしても無理な場合は、釣り人がチヌが泳いだ方向に移動してラインが水面に対して垂直になるようにします。
13:30~14:50まで釣りしまして38.5~44.0cmを3枚釣りました。
濁りが酷い悪条件の中で3枚釣れれば良い方でしょう。
実際に釣った釣果記録になります。
釣果: 3枚 (38.5~44.0cm)
平均サイズ: 41.2cm
歩いた距離: 約400m
釣行時間: 1時間20分(13:30~14:50)
釣果写真 (玉網の枠の直径は50cm)
釣行した時に、チヌの活性が下がる干潮時に休憩するのも良いですが、可能であれば、チヌがカキを食ったと思われる痕跡や、ゴロタ場の下にカニが沢山いるか、砂地に穴が開いているかなど、チヌが釣れそうな様々な場所を衛星写真で確認して、実際の現場の状況を確認しておくと、次回の釣行時の戦略ストーリーの選択肢が増えます。
チヌが餌を食った痕跡を何度も見ていると、痕跡の状況で潮が上がった時にその場所に寄ってくるチヌの魚影の濃さが分かるようになります。ただ河川の上流に行くほど、カキやフジツボ等の付着が少ないためチヌが寄っているかの判断は難しくなります。
下記の写真はチヌがカキを食ったと思われる痕跡です。
下記の写真は、砂地をチヌが掘ったと思われる写真です。
下記の写真は、ゴロタ場で、干潮時に水深30cm程度の場所で、石の陰で休んでいるチヌのシルエットです。
満ち込み始めると餌を求めて動き回りますが、休んでいるチヌの尾びれの横辺り(写真の黄色の丸円)にカニ餌をそっと着水音をたてずに落とすことができれば、チヌはカニを目視できなくても側線感覚で感じるのか、カニの動きに反応して体を反転して喰ってくる可能性があります。逆に言えば、餌を着水時に音を出すと側線感覚で異変を感じで逃げる可能性もあります。
経験的な話ですが、写真のようにチヌがはっきり見えず、シルエットだけ見えてる場合は、提灯釣りで竿をゆっくりチヌの真上に持っていき、ゆっくり尾びれの横にカニを落としても、チヌは竿に気付かない可能性が高いです。竿の動きを素早くすると竿に気付いて逃げる可能性がありますので、竿の動きはゆっくりです。ここでポイントですが、一旦落としたカニは自然に任せる事です。チヌがカニに気付かないので竿を操作してカニを動かすと、チヌは違和感を感じて逃げ出します。
チヌの目の前にカニを落とすと、ビックリして大抵のチヌは逃げる可能性が高いので注意が必要です。稀に活性の高いチヌは、目の前に落ちてきたカニに一気に近寄って食らいつく場合もありますが期待しない方が良いです。
<ノウハウ>
先ずは、チヌを発見する目力も必要になりますので、私は少しでもチヌが発見しやすいように偏光メガネのレンズはグレー色やブラン色を使わず、クリア色タイプを愛用しています。
ゴロタ場は、餌の宝庫なので、夏場は要チェックです。目を凝らしてしっかり見ると、今まで見逃していたチヌを発見できるかも知れません。
写真の様なシルエットしか見えないチヌは、高確率で釣れる可能性が高いです。
2021年8月6日に釣行しました。
水温が高い時期には干潮になても海に戻らず浅場に多くのチヌが居て、チヌ毎にお気に入りの場所が満ち込みで水没するのを待ってるようです。
そこで釣行の目的は、小瀬川で干潮前後に海に戻らず川筋の流れの中に居る見えチヌです。
干潮の川筋の流れの中には活性が高いチヌが多いと考えて、干潮で川筋ができる上流から川を下って河口付近まで釣り歩き、干潮から満ち込みで川筋を上るチヌも合わせて狙います。
ただ、干潮が14:20なので近くの今津川で時間まで見えチヌを釣るストーリーを組み立てます。
釣行前に戦略ストーリーをプランニングします。
最初に釣行する今津川の河口から上流までの護岸構造と潮位の関係は、事前に調査済みですので、2021年8月6日のタイドグラフから分かる潮位に合わせて、見えチヌが高確率で釣れる釣り場を決めます。
また、今回のメインの見えチヌ釣りである小瀬川の川筋の浅場で釣れる潮位も調査済みなので、タイドグラフの潮位から釣り始められる時間までには小瀬川に移動します。
ザックリした段取りは下記のタイドグラフの通り、満潮前後で今津川で見えチヌを釣り、潮が引いて河川に入れる状況になってから小瀬川で干潮の川筋で見えチヌを釣ります。
また、今津川の釣りと小瀬川の釣りの間に3時間ありますので、衛星写真とストリートビューで気になっていた場所で、チヌの生息状況などの調査を行いたいと考えています。
今回釣りする今津川のポイントは久しぶりに行く場所で、近況の調査がてらの釣行です。
以前に潮位と石畳の水没の関係を記録したデータから、釣行時の満潮時の潮位から石畳が10cm程度水没すると推測します。推測より、満潮前後に石畳の駆け上がりの上部にチヌが寄ってる可能性が高い見えチヌを狙います。
どの河川でも同様ですが水温が高い時期では、下記の写真の様に石畳の上部が少し沈む程度になると、石畳の駆け上がりの上部にチヌが寄ってくる傾向があります。
衛星写真とストリートビューで気になっていた場所は、車横付けできないので、折畳自転車を車に積み込んで調査を行う予定です。
調査に竿は持参しません。竿を持参すると釣りたくなり、一旦竿を出すと仕舞う判断が難しくなり、調査ができないためです。
小瀬川で、干潮時にできる川筋の浅場の見えチヌをメインに釣行するのは初めてですが、以前に川筋に多くのチヌが居ることが分かっていますので、川筋だけで2桁釣りの目標にしています。
上流で潮が引いて川に入れるようになって、川筋を上流から河口に向かって行けるところまで釣り歩き、干潮から満ち込みで潮が上流に向かい始めてから、上流に移動するチヌを釣り歩く戦略です。
下記の写真のようになってから河川に長靴で入って、川筋の超浅場で見えチヌを釣ります。
ウェーダーを履くと広範囲に釣りが出来ますが、長靴で入れる場所でも十分釣れると考えています。
現地に6:00頃に到着しまして、釣行前に考えた戦略ストーリーに従って現地で行動します。
以前の釣行時に記録した時の潮位と石畳の沈み具合の関係は、記録データと同様で想定通りでした。チヌが石畳の駆け上がりの上部に来る潮位になるまで30分程度の時間が有るのでコーヒーブレイクです。
釣り始める前には、いつも通り水温と汽水域の透明度、天候を記録します。
水温は、海底と上層ともに28度で釣には影響無しです。汽水域の透明度は、200cm以上で晴なので日中の日が高い時間帯はチヌが良く見えるため釣るには好条件です。
タックルと仕掛けはいつも通りです。
竿は4.3-5,3mを見えチヌの居場所や動きに合わせてマルチレングスで使用し、餌は喰い良いフタバカクガニをメインに使用します。
チヌに近付くには、光の屈折(水平角20度と臨界角)と服装を保護色にします。
発見した見えチヌの餌打ちポイントは、チヌの動きによって3つのパターンを使います。
<餌打ちポイント>
①チヌが餌をウロウロ探しまわっている場合
チヌが餌をウロウロ不規則な動きで探しまわっている時には、チヌの位置から全反射領域に餌打ちしてチヌが居る場所まで竿を操作して近付けます。
②チヌが頭を下にして食事中、または水深50cm以下で休み中
チヌが頭を下にして食事中や休み中などで静止しているチヌは、斜め後方の左右何れかの死角に餌打ちして、チヌが気付く前にカニを着底さ、チヌの側線で気付かせて喰わせます。
左右の何れかを選択や、カニを落とすチヌのとの距離は、チヌの動きとカニが着底する海底がチヌが自然に喰い易い状況かを見て判断します。
もし、水深が50cm以上ある場合は、死角に餌打ちしても水深があるため、沈んでいるカニに気付かれて見切られる確率が高くなるので、①の方法で餌打ちします。
③石畳の際を平行して泳ぐチヌ
石畳の際を浮いて、石畳に平行して泳いでいるチヌを釣るには、透明度が2m以上あれば、チヌ前方3m程度に餌打ちして沈む物体(距離が離れているとカニとは判断していない気がする)に気付くようにカニを打つか、透明度が低い場合は、カニが着底する直前にチヌに気付かせるように打つこと、浮いて泳いでいたチヌは沈む物体(カニ)に向って潜水し、カニに違和感が無ければ喰ってきます。
ここ重要なポイントが、チヌに危険を察知されず喰わせるために、カニを打つタイミングをチヌの泳ぐ速度、カニの沈下速度、潮の流れ、汽水域の透明度、チヌが泳いでいる水深を考慮して、チヌが気付かないように竿振って最適なポイントに餌打ちすることです。
潮位が上がって、石畳の上部が沈み始めた頃は、石畳の駆け上がりの上部に多くのチヌが寄っており、全て見えチヌで釣果は10枚です。移動時間を除いて約2時間の釣りです。
チヌを探し歩き見つけると餌打ちを繰り返すピンポイント釣りなので、見えないチヌをローラー作戦で狙うより短時間に高釣果が期待できます。
<釣果結果>
釣行時間: 6:30~9:10
釣果: 10枚(32.0~43.5cm 平均37.9cm)
新しい釣り場の調査するために自転車で走り回る予定でしたが、自転車を積み込み忘れる失態をしたため、急遽タイドグラフを確認して潮位は下がっていますが、小瀬川の石畳の上から水平角20度で見えチヌを1~2時間程度は釣れると判断して小瀬川に移動です。
10:00に小瀬川に到着です。
タックルと仕掛けはいつも通りです。
竿は潮が引いて水平角20度で釣るために竿は5.3mを使用し、餌は喰い良いフタバカクガニをメインに使します。
石畳の駆け上がりに居る見えチヌを水平角20度で狙います。
釣り方は、今津川と同様にチヌの動きに合わせて3パターンの釣り方を使い分けます。
潮位が下がっており、水平角20度で釣るには厳しかったですが、1時間程度で何とか見えチヌを4枚釣る事ができました。
釣り時間: 10:10~11:00
釣果: 4枚(36.0~39.5cm 平均38.4cm)
楽しみしていました本日のメインの干潮時に出来る川筋の流れの中に居る見えチヌ釣りです。
ただ、小瀬川の川筋に長靴で入って釣れる潮位になるまでは2時間低度あるため、昼食と休憩し、13:00頃から川に入いります。
<川筋の釣りの目的>
狙いのチヌは、川筋の流れがある場所にとどまっているチヌに絞って釣ります。流れの緩やかな深場や、よどみ、流れ込みに居るチヌは狙いません。
今回の目的は、流れの中にとどまるためには、泳ぐ必要がありエネルギーを無駄に消費するだけなので、恐らく上流からチヌの好きな餌が流れてくるのを待っていると考えおり、カニの転がし釣りを試したいと考えています。
竿の長さは、川筋の水際に長靴(フェルトスパイク)で入っての釣りになりますので、4.3mの竿を使って水平角20度で釣る事ができますが、長靴で入れる場所から少しでも広範囲に釣りたく5.3mを使用します。なお、6.3mは長すぎて餌を回収時に竿を起こした時にチヌが逃げる確率が高くなります。
餌は、砂に潜り難いフタバカクガニを使います。
参考までに、身長170cmの釣り人が水際に立って釣る場合は、水平角20度でチヌに近付ける距離は約4.9mになりますので、竿は4.3mを使ってもチヌに気付かれずに餌打ちできます。
上流から川筋を河口に向かって、流れの中にとどまっているチヌを探して歩きます。
<沈み根に付くチヌ>
川筋の流れの中にとどまっているチヌの発見したら、チヌから1.5~2m上流にカニを打ってチヌの方向に転がします。
竿の操作は、障害物が無いためチヌから釣り人が丸見えになりますので、チヌに気付かれないようにチヌの上の水面を基準に水平角20度で近付きます。竿振りは、狙うチヌの後方から寝かせて水平角20度以下になるようにサイドスローで振りチヌの斜め後方で止めます。ただ、穂先の1本目(#1番)と2本目(#2番)は一時的に水平角20度以上やチヌの前方にも出ますが、気付く確率は低く、直ぐに水面ギリギリで寝かせて止めると良いです。
<川筋のブレイクライン下のチヌ>
ブレイクラインに居るチヌの釣り方はとってもシンプルで、チヌが居る上流1.5m程度に餌打ちして、カニを転がしブレイクラインでカニが止まって自然に歩き出せは高確率で釣れます。竿振りでチヌが逃げられると思う時は、チヌから2~3m上流に餌打ちして、カニの流れに合わせて、ラインテンションを掛けないように一緒に下流に歩いて行けば良いと思います。
<川筋の流れの中に点在するチヌ>
流れの中に点在するチヌに、転がるカニを竿を操作してチヌに近付けながらチヌの反応を見ながら釣り人もカニの転がりに合わせて下流に歩きます。
チヌがカニに気付いて反応した事は、チヌの動きをみれば分かります。チヌが反応した動きは、カニがチヌの近くを転がると、今まで上流を向いて静止していたチヌが、急に動き出します。動き出した直後にアタリが来ますので、ラインが引き込んでから合わせます。
干潮で川筋ができた上流から下流に向かった川筋に居るちぬだけ狙って9枚釣れました。
釣り時間: 13:00~14:30
釣果: 9枚(36.0~48.0cm 平均42.5cm)
引き潮で干潮までの釣りは、カニを川上から自然の流れに任せて流す方法でしたが、干潮から満ち込みは、川筋をゆっくり上流に向かって流れるためカニを転がしてチヌに近付ける方法では釣れません。
そこで、満ち込みで川筋を上流に向かう流れに乗ってチヌが泳ぐコースを予測してチヌの川上から餌打ちして待ちます。
竿の長さは、チヌが川上に立つ釣り人に向かってくるため4.3mを使います。
5.3m以上は、餌を回収するため竿を起こした時に、チヌが危険を察知して逃げる可能性が高いので使いません。
餌は、砂に潜り難く、動きが良いフタバカクガニを使います。
干潮から満ち込みで川筋を上るチヌの狙い方法は、釣人は川筋の川上の水際に立って、上流に向かうチヌを迎え打つ釣りになりますので、竿の長さは、4.3mを使います。
下記の見えチヌを掛けた瞬間の写真を見て分かると思いますが、川筋でも砂浜が張り出している場所だと、チヌが水際を泳ぐ可能性が高いです。
満ち込み始めて45分程度で3枚つれました。更に上流に向かって歩けば釣果を伸ばせたと思いますが、試したかった釣り方で釣れる事が分かったので納竿とします。
釣り時間:14:45~15:30
釣果: 3枚(36.0~42.0cm 平均39.3cm)
2021年8月6日の釣果は、今津川と小瀬川を合わせて、合計26枚となり爆釣とは言えませんが良い方だと思います。
特に、川筋での釣りだけで、思案していた釣り方を試すことで12枚釣れた事は、大きな収穫となりました。
<本日の釣果>
釣果: 26枚 (32.0~48.0cm)
平均サイズ: 39.7cm
歩いた距離: 約2300m
今津川 800m
小瀬川
石畳 800m
川筋 700m
釣行時間: 9時間 (6:30~15:30 休憩・移動時間含む)
本日の釣行で修得できたノウハウを紹介します。
川筋の流れの中にとどまっているチヌは、チヌの川上1~2m程度にカニを打って自然に転がす釣り方は、竿を操作して誘う方法と違い自然に任す誘いなので、チヌは危険を察知しないように思います。
特にブレイクライン下に居るチヌに対しては、ブレイクライン上からカニを転がしてブレイクライン下で転がり止まって、カニが自然に動き出すとチヌは自然に喰ってくるようです。
課題は、発見して餌打ちした見えチヌの枚数に対して釣れた枚数は3割程度です。
考えられる原因は、カニをチヌの横を転がしても気付かないのか、喰いたくないのか無視するチヌが多かったため、チヌが期待している餌がカニでは無かった可能性があります。川筋を調査すると多くのアナジャコの残骸や、薄い貝(名前不明)の砕けた貝殻が多く有ったので、これを待っていたか可能性がありますが、アナジャコや貝の採取は、労力対効果を考えるとカニ餌で十分と思います。
干潮から満ち込みで川筋を潮が上流に流れるときは、特に砂浜が張り出した場所はチヌの通り道のようで待っていれば次から次とチヌが上ってくるため、極端ですが椅子にでも座って待って狙い打ちができるので、とってもラクチンな釣りが出来そうです。
余談ですが、満ち込みで上流に向かう潮の流れは緩やかなので、ブッコミ釣りで砂地に潜り難いフタバカクガニを使うと釣れそうです。
<思い込み釣り>
私がチヌ釣りを始めた頃にベテラン釣り師から何度も聞かされたのが、チヌ釣りは濁って雨の日が良く釣れるが見えているチヌは釣れない。ましてや晴れた日中の浅場に見えているチヌなんて絶対無理でしたが、今では真逆の釣り方で数釣りを楽しんでいます。
今では、思い込みは捨てて、客観的に分析して更なる釣り方を試す事が大事と考えて試行錯誤を続けています。
<見えチヌをいつも安定して釣る>
見えチヌをいつも安定して数釣りする手段として、テクニックを駆使した餌打ちや誘いをやっても、チヌが釣り場に居なければ話にならないし、チヌが居ても活性が低ければ釣果は伸びないため、戦術だけでは稀に爆釣できても、爆釣を安定化することは難しいです。やはり、高釣果で安定化させるためには、チヌが高確率で居る場所を過去データや気象条件などから推測し、活性が高くなる確率が高い潮位すなじや時期に釣り場に入って釣りを行う戦略ストーリーの企てが重要と思います。
戦略を企てるには、釣行時に記録したデータ分析や気象条件、河川条件等を総合的に分析して企てることが必要なりますので、先ず取り組むことは釣行時に釣果に影響しそうな水温や潮位、濁り、釣ったチヌの釣果などを記録したデータを集めることです。次に、例えば1年間の釣果記録が集まれば、データ分析して釣果傾向を掴み、1%でも釣れる確率が高そうな場所や時期に釣行する戦略ストーリーを考えられるようになると思います。また、釣行時に記録したデータを蓄積し多角的に分析することで精度が向上し、釣れる確率が高くなると考えており、データ記録を継続しています。