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サイトフィッシングによるチヌ前打ち釣法の紹介

 

更新履歴

2020.9.6

1.1.4. ■護岸の石畳の幅が狭を更新

 

=== 目次(タップでジャンプ) ===

1.1. ■護岸構造毎の釣り方戦略

1.1.1. ■整列したテトラ

1.1.2. ■雑然と置かれたテトラ

1.1.3. ■積み重なったテトラ

1.1.4. ■護岸の石畳の幅が狭

1.1.5. ■ゴロタ石場

1.1.6. ■流れ込み

1.1.7. 1段石畳

1.1.8. ■2段石畳

1.1.9. ■干潮時に干潟

1.1.10. ■橋の下

 


 

 

1.1. ■護岸構造毎の釣り方戦略

どこでもありそうな一般的な構造物を例に釣るための戦略の立て方を紹介します。

 

先ずは、衛星写真などで事前にチェックした釣れそうなポイントについて、干潮時に海底の構造物やカキ・カニ・イガイなどの生息や、干満の潮位がどのくらいになるのか現場を確認します。

 

次に、釣り方の戦略を立てるのですが、河川の前打ちは、干潮が釣り易い・満潮が釣り易いなど、潮位がとても重要です。タイドグラフを見ながら潮位中心に釣る場所の時間割を決めます。

 

各ポイント毎の釣り方は、具体的な構造物を例に釣り難易度、釣れる潮位についてを紹介します。

 

1.1.1. ■整列したテトラ

●潮位による難易度

   干潮時: 容易

   中間位: 無理に釣りしない

   満潮時: 難しい

 

干潮時は初心者でも容易に釣れるポイントになります。

 

 

●干潮時の釣り方

干潮時の釣りは初心者でも簡単です。

テトラの上に上がって提灯釣りで、テトラ際に餌をそっと着水音を立てず落とせばよく、風を気にせず思った場所に餌打ちできるので釣り易いです。

 

このポイントで釣る最高の条件は、太陽光は左の護岸方向から射し込んで、テトラ際が陰になる場合は絶好のチャンスタイムです。

 

 

●中間潮位の釣り方

この潮位では釣りをしません。

テトラに下りることが困難で、護岸から釣ってチヌを掛けた時に手前まで引き寄せるのが難しいです。

 

●満潮時の釣り方

満潮時の釣りは護岸上からになりますので、風を気にしながらフィッシュウィンドウと水平角20度を意識した竿のコントロールが必要となるため少し難易度が高くなります。潮位は、テトラが20cm程度隠れた時から釣り始めます。最初はテトラの先の際を狙いますが、テトラが50cm以上隠れた時はテトラ内を狙います。

 

 

1.1.2. ■雑然と置かれたテトラ

●潮位による難易度

   干潮時: 容易

   中間位: 無理に釣りしない

   満潮時: 難しい

 

●干潮時

テトラが釣り人を隠すのに最高の障害物です。4.5mの短竿でテトラ際を狙います。

また、干潮時はテトラの物陰の水深30cm程度の場所でも休んでいる食い気の無いチヌを見かけます。このチヌに対しては、小さい餌を使って遠目に着水させて、フィッシュウィンドウを水平角20度を意識して、ゆっくりチヌの方に引いて、チヌが餌に気付いた瞬間に引きを止めます。するとチヌが餌にゆっくり近寄って釣れる場合があります。チヌが気付いた後も餌を動かすとチヌは警戒して逃げます。

 

 

●中間位

干潮時の立ち位置は水没するが、テトラの上部を水面の上のためチヌを掛けても引き寄せるのみ困難なため釣りしません。

 

●満潮時

満潮時は、テトラが冠水状態になり、中に入り込んでいるチヌを狙います。当りがあると強く合わせず軽く竿を立てると、チヌをテトラから何の抵抗もせずにフラフラと出てきます。引出した後、一気に竿を起こしてチヌをテトラから引き離します。

 

 

1.1.3. ■積み重なったテトラ

●潮位による難易度

   干潮時: 難しい

   中間位: 難しい

   満潮時: 困難

 

●干潮~中間潮位

水深があるポイントなので、提灯釣りが良いです。

青枠に立って水色枠を狙って釣ります。テトラの上に上がっての釣りは、フィッシングウィドウ内に釣り人が入るため、チヌは逃げる可能性が高まります。但し、濁りでチヌが見えなければ、テトラの上に上がって釣りが出来ます。

 

 

●満潮時

釣の立ち位置が水没した場合は、護岸上からの釣りになりチヌを掛けて手前に引き寄せられなくなります。

 

1.1.4. ■護岸の石畳の幅が狭

●潮位による難易度

   干潮時: 難しい

   中間位: 容易

   満潮時: 難しい

 

中間潮位は初心者でも容易に釣れるポイントです。

 

 

●干潮時の釣り方

干潮は石畳の上からフィッシュウィンドウと臨界角を意識した釣りを行いますが、石畳の幅が約4m以下の場合は、竿を斜めに振ってフィッシュウィンドウに竿が入らないように操作しますが、なかなか難しく釣果は期待できないです。

 

●中間水位の釣り方

石畳が20cm程度隠れる頃になると、チヌが石畳の駆け下がり際に寄ってきます。竿は極力下に向けて、ゆっくり竿を振るか、短い竿でコンパクトに振るとチヌに気付かれず餌打ちがっできて、釣れる確率が高まります。

 

 

●満潮時の釣り方

石畳の上の水深が1m以上に深くなった時は、石畳の上をチヌが泳いでいるのが見えていも狙いません。沈んでいく餌を見切って逃げます。水深が深い場合は、自然現象としてあり得る、護岸際に提灯釣りで餌を落とし込みます。または、石畳の駆け上がりに落とし込み、チヌに気付かれないように着底できれば食ってくる可能性があります。

 

 

1.1.5. ■ゴロタ石場

●潮位による難易度

   干潮時: やや難しい

   中間位: 難しい

   満潮時: 難しい

 

●干潮から満潮

ゴロタ石の上から水深が20cmから50cmで釣れるポイントです。

潮位に合わせて狙うポイントを変えます。水深が1m以上深くなると、釣ることは難しいです。

 

●ゴロタ石が大きいポイント

ゴロタ石場は、石の大きさによって難易度が変わります。

大きな石の場合は、比較的容易に釣ることができます。

 

夏場であれば、干潮から満ち込みで水深が30cm程度の水際に多くのチヌ餌を求めて泳ぎ回っています。

 

 

 

●ゴロタ石が小さいポイント

小さいゴロタ石は近づくの大変で難し釣場です。

下記の写真はテトラに隠れて水面を基準に水平角20度を意識して竿を振り、餌の落とす場所は臨界角の半径の外側に着水音は小さくします。

 

 

1.1.6. ■流れ込み

●潮位による難易度

   干潮時: やや難しい

   中間位: 難しい

   満潮時: 難しい

 

●干潮

流れ込みの水深が20cm以上あれば、チヌが寄っている可能性が高いです。ガン玉を外してノーシンカーで小さいカニ餌を付けて、水面を基準に水平角20度を意識して竿を振り、チヌが居る上流側に餌を打って流しすと、チヌが気付けば食ってきます。ただ、流れ込みはエサ取りのフグが多く、小さいカニ餌だと一撃でフグに取られますので、餌のサイズの調整は必要です。

 

 

●中間位~満潮

流れ込みの水深が1m以上となると、餌を見切られて、なかなか釣れないです。

 

1.1.7. 1段石畳

●潮位による難易度

   干潮時: 無理

   中間位: 難しい

   満潮時: やや容易

 

●綺麗に積まれた石畳

整備されており、ゴロタ石が無く、石積みも綺麗い積まれてあまり変化が無い場所ですが、海底水温が18度以上になる6月から7月に掛けて何故かチヌが集まってきます。護岸からできるだけ後方に下がって水平角20度を意識して釣ります。

 

 

●干潮

チヌが居ないので釣れません。

 

●中間位・満潮

水際か下がって水平角20度と臨界角を意識して竿を操作して釣ります。

 

 

1.1.8. ■2段石畳

●潮位による難易度

   干潮時: 容易

   中間位: やや難しい

   満潮時: 難しい

 

2段石畳のポイントは、干潮から中間位まで釣れる前打ち定番のポイントです。

満潮時でも2段目の石畳が水没する事は少なく、干潮で1段目の駆け下がり程度の潮位となり、中間位で1段目が沈み、満潮で2段目の駆け下がりまでの潮位となります。

 

下記の写真のポイントは、1段目の幅が広いため、2段目の上から竿を振っても、水平角20度以下になるので、チヌには気付かれ難くいですが、6.3mの長竿を使う必要があり、風が吹くと狙ったポイントへ餌打ちは難しいです。

 

 

●干潮

このポイントは、水面を基準日水平角を20度以下にするため、1段目の駆け下がり際から下がって釣ります。

 

 

●中間位

チヌの活性が一番高いのは、1段目の駆け下がり際が20cm程度沈んだ時です。

ただ、チヌを掛けて、駆け下がり際でやり取りすると根ズレでハリスが切れるので、河川の中央方向にチヌを送り出してやり取りします。ある程度弱ったとろこで、一気に引いて取り込みます。

 

 

●満潮時

1段目の石畳上の水位が1m以上水深があると、チヌの活性が下がって釣るのは難しいです。

チヌの動きは、石畳上の水位が30cm程度で餌を探して動き回っている時と明らかに違い、落ちいてゆっくり泳いでます。チヌの泳ぐ方向を予測して2m程度先に餌を打って、チヌが餌の着底までに気付かなければ釣れる可能性があります。

 

1.1.9. ■干潮時に干潟

●潮位による難易度

   干潮時: 簡単そうでやや難しい

   中間位: 無理

   満潮時: 無理

 

●干潟でチヌが釣れるか確認する方法

下記の写真のように、直径10~30cm程度の穴が多数ある場合は、チヌが貝などを食べるために掘った可能性があります。ちなみにエイが掘る穴は、直径50cm程度はあります。このような場所では、干潮からの満ち込の水深20cm程度で40cmオーバーのチヌが釣れる可能性が高いです。

参考までに、潮干狩りができる河川ではチヌが釣れる可能性が高いです。

 

下記の写真の場所は、チヌが掘った可能性大の穴が無数あります。このような場所は沢山のチヌが生息している証拠ですから干潮からの満ち込みに竿を出す価値はあります。

 

 

下記の写真は、エイが掘ったと思われる穴と、4つのチヌが掘ったと思われる穴があります。ただ、チヌが掘ったと思われる穴の数が少ないので、干潮からの満ち込みでチヌが釣れるか何とも言えません。

 

 

●干潮時

下記の写真の通り、河川に長靴で入って、直径10cmから30cmの穴が多数開いている場所で水面を見ていると、チヌの背ビレや尾びれや、チヌが泳いでできる波紋が見えます。チヌが見えるポイントから泳ぐコースを予測して50~100cm離したところに大きめのカニ餌を打ちします。当りは一気に持って行きますので分かり易いです。

 

 

●中間位、満潮時

当然ですが、長くつで入れる水深ではなくなるので釣れません。胴付長靴(ウェーダー)を履けば、長い時間釣かとできるかと思いますが、手軽さが無くなるのでしません。

 

1.1.10. ■橋の下

●潮位による難易度

   干潮時: 難しい

   中間位: 難しい

   満潮時: やや容易

 

●干潮・中間位

潮位が低いとチヌが水際に寄っていないので釣りできないです。

 

●満潮

水際にチヌが寄ってきますので、そっと近づいて提灯釣りで、餌を着水音を立てずにチヌの尾びれの後方に打ちます。橋下は、臨界角の半径の内側に竿の穂先が入っても見え難いのか逃げません。

 

チヌが気付いたら違和感なく食ってきます。チヌの目の前に餌を落とすとビックリして逃げます。

 

特に夏場は影となる橋の下は、多くのチヌは集まる定番の場所です。

ただ、1枚掛けても、2枚目は警戒して釣れないです。